とある新入社員の 1 ヶ月

こんにちは。2020年度に新卒でレトリバにエンジニアとして入社した野本です。

私は今、7 月にリリース予定の YOSHINA という製品の開発に、主に細々とした要素を実装していく担当の枝葉チームとして携わっています。 今回は入社から今日までの約1ヶ月間に私がレトリバでどんなことをしてきたのかをご紹介させていただきます。

初日

当時からコロナの影響でリモートワークが基本となっていましたが、雇用契約を交わすために初日だけ出勤しました。 その日は入社手続きをしたり、社内ルールの説明を受けたり、支給されたノートパソコンのセットアップをしたり、当面の業務内容についての説明を受けたりしました。「明日から YOSHINA の開発に加わってもらいます。しばらくは枝葉チームで作業してください」とのこと。

いきなり実戦(YOSHINA 開発)

初日に言われた通り、2日目からは枝葉チームで YOSHINA 開発を行っています。 YOSHINA とは、7 月にリリース予定のサービスです。 YOSHINA の実装を担当するのは幹チームと枝葉チームです。幹チームはシステムの土台や骨組みを、枝葉チームは細々した要素を担当します。

YOSHINA はすぐに簡単に使い始められるテキスト分析ツールです。テキスト分析をしたことがない人でも気軽にいい感じのテキスト分析ができるよう、ユーザーの手間を最小限にする、ユーザーが迷わないようなナビゲーションにする、分析結果がひと目でわかるような表示をするなど、様々な工夫を行っています。

枝葉チームの私はこの 1 ヶ月でチームの方々と共に、分析結果のグラフを整えたり、ジョブの管理画面を作成したり、ユーザ登録画面を作ったりしました。グラフは分析結果の分かりやすさに直結し、整形することで画面全体がグッと良くなって面白かったです。

ルーティンワーク

この節では日々の業務についてご紹介します。毎日行われる幹枝葉合同モブ、枝葉モブ、デイリースクラムと、毎週行われるスプリント振り返り、スプリントレビュー、スプリント計画作りです。

幹枝葉合同モブ

10時~12時に行われる幹枝葉合同モブでは、幹チームと枝葉チームの合同でモブプロ(モブプログラミング)を行います。モブプロとは、一つの画面をみんなで見ながら一人のドライバがキーボードを操作してプログラミングを行う活動のことです。幹枝葉合同モブではプルリクのレビューをしたり、すぐに直せそうな修正をその場で直してマージしたり、新しいタスクを消化したりしています。 軽いノリでガヤガヤと進めて行くので、しょぼい疑問でもあまり物怖じせず質問できて助かっています。 また、ここはこんな書き方もできますよ〜とか、こんな場合はこうすることが多いです、とか、周辺知識も踏まえいろいろなことを教えていただけるのでとても楽しいです。

枝葉モブ

午後は枝葉チームでモブプロを行います。タスクによって、ガッツリモブプロしたり、とりあえず通話状態にだけしておいて各々のタスクを消化したりします。データベースをいじるようなタスクは他のタスクとの依存関係が深いのでチームで協力して行いますし、画面上のちょっとしたスタイルの変更などは他のタスクと依存しないため分担して行います。

最初の方は私自身が Web アプリケーション開発も Ruby も初心者で、右も左もわからない状態でした。なのでモブプロでもチームの皆さんの作業をひたすら眺め、わからない部分を説明していただいて、自分がドライバの時は言われがままにコードを書いていました。入社2週目あたりからは慣れてきて、タスクをある程度自力で消化できるようになりました。

デイリースクラム

16 時から 15 分間行われるデイリースクラムでは、デザインチームや PoC チームを含めた YOSHINA 開発チームが集まって、その日の進捗や共有事項を報告します。YOSHINA ロゴの相談なんかもこの時間に行っていて、みんなであーだこーだ言いながらロゴ案を出していったのとかは特に楽しかったです。

スプリント振り返り

スプリント振り返りでは YOSHINA 開発チームが集まって 1 週間の振り返りをします。振り返りは KPT という枠組みに沿って行います。まず 5 分間で各々が自由に、続けたいこと (Keep) と直面した問題 (Problem) を上げていきます。次にそれを一つ一つみんなで確認します。最後に Keep と Problem を踏まえて今後やってみること (Try) をみんなで相談します。

スプリントレビュー、スプリント計画作り

毎週水曜に行われるスプリントレビューでは、この 1 週間でどんな機能を実装したのかを、実際に YOSHINA を操作しながら報告します。そして、この 1 週間の進捗が予定と比べてどうだったのかなどを相談します。

スプリント計画作りではスプリントレビューの内容を踏まえて、次の1週間で行う課題を整理します。現状の YOSHINA に足りない部分や、変更が欲しい箇所を話し合います。やりたいことはいくらでも出てきてとても全ては消化しきれないので、リリースまでに最低限これは必要、今月中にこの機能は実装する、というように逆算して、どのタイミングで実装するかを調整していきます。

最後に、次週のデモで見せる機能をリストアップします。1 週間でそれらの機能を実装することが、幹チームと枝葉チームの課題になります。リストアップすると同時に機能の優先順位もつけておきます。こうすることで、計画に狂いが生じたときには優先順位の低い機能を次の週などに回し、無理なく円滑に開発を進めることができます。

新人研修

私が入社 2 日目からガッツリ YOSHINA 開発チームで作業していたことからも分かるように、新人研修らしい新人研修はあまり多くありませんでした。4 月中に新人研修として私が受けたのは以下の 3 つです。

  • レトリバの歴史について(社内 1時間)
  • 会社の仕組み研修(社内 1時間)
  • マインドセット・コミュニケーション・ビジネスマナー研修(社外 1.5日間)

どの研修も zoom を使ったビデオ通話形式で受けました。どれもレトリバのメンバーとして働くにあたって重要な内容であり、有益な時間を過ごせたと感じています。

マインドセット・コミュニケーション・ビジネスマナー研修は 1 日を超える長丁場で、その間 YOSHINA 開発に参加できなかったのが寂しかったです。研修の隙を見つけては手元でちょっとした開発作業を進めていたのは内緒です。あと、この研修だけはスーツ着用で参加したのですが、普段あまりにもスーツを着ないせいで肩が凝りました。

1 ヶ月を振り返って

新入社員がフルリモートワークという、レトリバとしても初めての事例であるにもかかわらず、想像していたよりもずっとスムーズに会社に馴染むことができました。特に YOSHINA 開発チームでは、メンバー一人一人が最大限の力を発揮できるように様々な工夫を行っており、このおかげで私もスムーズに仕事を覚えていけたのだと思います。

YOSHINA 開発チームでの開発は楽しく、あっという間に 1 日が過ぎてしまいます。この間なんか、夕飯の調理中につい実装のことを考え込んでしまって、カレーを焦がしてしまいました。

これからもチームとしての生産性を高く保ちつつ、働き過ぎないことだけ気をつけながら、楽しく働けたらいいな ∪・ω・∪